1996/9に完成した「ソフトウエアの電子流通システム『ソフトパーク』」というソフト販売システムのことです。当サイトの名前もSoftparkなので紛らわしいのですが、当時は当サイトと販売システムが一体化していたためです。少なくとも本ページでは、「ソフトパーク」とは当時のソフト販売システムを指して説明します。
ソフトパークは1997/1/21に当社(株)東芝より公式発表(
プレスリリース)され、翌日より当社サイトSoftPark
(R)にてソフトウエアの販売および無料配布を開始いたしました。
バージョン管理やインストールまでもネットワーク越しに自動で行うシステムは日本初(1997/1/22日経新聞)で、この技術の先進性は年月を経た今でも他に類が無いものです。
インタネットブラウザの操作(マウスのクリック)だけで以下の機能が実現する仕組みが組み込まれています。パソコンの知識が無くとも簡単にインタネットでソフトの購入やインストールをすることが可能です。
★自動インストール機能
ユーザの持つパソコンの環境を自動判定し、それに応じたソフトウエアを配布して、マニュアルなども自動インストールする、自動インストール機能を採用しています。
★自動課金機能
有料のソフトを購入した場合、暗号技術を使用してユーザの認証を行い、クレジットカードのオンライン信用照会により、即時課金されます。購入の都度クレジットカード番号を入力することの無い、安全性の高いシステムです。少額課金や2重課金防止にも対応しています。
★自動バージョンアップ機能
ソフトのバージョンアップ時にも、ダウンロードボタンをク
リックするだけでバージョンアップを要する部分を自動抽出し、必要な情報だけをサーバ
から受け取ります。コストをかけずに手軽にバージョンアップできる本機能は、ネットワ
ーク時代のソフト公開を意識したものです。
★ソフトウエアのお試し機能
製品版のソフトは無料のソフト本体と有料のライセンスファイルの組合せで動作しますが、ソフト本体はそのままお試し版としても実行できます。製品版と同一のソフトでユーザが試用できるので、ユーザの環境においてほぼ完全な動作確認を行うことができ、クーリングオフ時の問題等が回避できます。
お試し版利用の後、ソフト購入のボタンをクリックするだけでお試しの解除ができます。また、この機能によりサイズの大きなソフトはお試し版をCD-ROMで配布しネットで購入という応用も可能です。
後に後継の
SPAgentでこの機能は拡張され、ライセンスファイルを期間限定することにより、ソフトウエアの貸し出しができるようにもなりました。
★ネットワークの混雑に耐える数々の機能
下記のさまざまな機能により、ネットワークの細さや混雑に起因するトラブルを防止し、また通信コストを低減します。
- ダウンロード継続機能
ネットワークの混雑などにより、ダウンロード中に回線が切れても、再度ダウンロードボタンをクリックすることにより、途中からダウンロードを継続することができます。
- 分割ダウンロード機能
大きなファイルは自動的に複数の小さなファイルに分割してから送信するので、どんなにサイズの大きなソフトウエアでもダウンロードすることが可能です。
- 圧縮ダウンロード機能
ダウンロード時に自動的にデータを圧縮します。
- 必要部分だけを送信
ソフトのバージョンアップ時や、お試し版から本格版への移行の際には、新たなソフトをダウンロードするのではなく、変更が必要な差分データだけを送信します
★自動セットアップ機能
ダウンロード時に、Windowsのアンインストーラなどの設定を自動で行います。インストーラを作成しなくともインストールやレビジョンアップなどの手順をネットワーク越しに自動的に実行します。本機能は後に機能拡張され、既に一般のインストーラが組み込まれたアプリに対しても、ネットワークインストールやアンインストールができるようになっています。
専用のクライアントソフトをPCにインストールすると、ソフトパークの機能が使えるようになります。クライアントソフトとブラウザが連携して通信を行い、データの暗号化等を行うため、ユーザは特に意識することなくサービスを利用することができます。サーバ(各サイト)がソフトパーク対応の場合のみ機能が有効になります。
クライアントソフトの入手方法やインストール方法は運営サイトの方針によって異なりますので、ここでは説明を省略します。